江戸しぐさ

こんばんは、limeiです。
今日は、金魚の話題ではないのですが、ちょっと心洗われたエピソードを一つ。

夕方、買い物からの帰り道、自転車で歩道を走っていました。
前に二人組が歩いているのが見えたのですが、つい車道に出るタイミングを逃し、
その人達の真後ろに来てしまいました。
『車道に出るか、自転車の速度を落とせばよかったな』と思っていると、二人組の
一人の方が気付き、道をあけてくれたのです。
私は、後ろから来た自転車にわざわざ歩道をあけてくれた方に、思わず「すみません」
と謝罪と感謝の意味をこめて、謝りました。

私の住むこの地域は、あまりマナーがよくなくて、信号無視や逆切れさんが大勢います。
今日のこの方のように、相手のために道をゆずってくれる人はかなり貴重な存在です。
昔は、こういったさりげない思いやりを『江戸しぐさ』と呼んだと、子供のかつての
小学校の担任の先生から教えてもらったことを思い出しました。
(私たち家族は東京の出身ではないので、古き良き東京のモラルを知り、偶然ですが
東京に住んだことを誇りに思いました。)

小学校では、今年から道徳が教科として採用されています。
『江戸しぐさ』の考え方は私立の教育機関などでは教えられているところがあると思います。
呼び方は違っても、地方では今でも存在する日本人らしい道徳観です。
……いえいえ、そう言えば、ニューヨークに旅行した時にも、写真を撮ろうとしている
人の前を横切った人は、気付くと、“Oh, excuse me.”と急いで通り過ぎてくれました。
デパートでは、見ず知らずの人であっても、後ろから来る人のために、開けたドアを
押さえてくれました。
電車を乗り間違えて困っている私に、“There's a sign in Japanese at that car over there.”
と教えてくれました。

最近、がっかりすることが多い毎日にちょっと心が疲弊していましたが、世の中捨てたもん
じゃないな、と思い、少し元気が出た出来事でした[ぴかぴか(新しい)]
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